今回は福岡ソフトバンクホークスのベテラン野手を見ていきます。対象は2027年4月1日時点で30歳以上の10人。2026年は栗原陵矢と近藤健介の捕手もできるコンビが長打と出塁で打線を引っ張り、周東佑京、牧原大成、柳田悠岐も多くの打席を担いました。一方で出場量を落とした実績者もいます。一、二軍の数字から、主力の貢献と再浮上への課題を整理します。

1. 一軍で主力となった選手について
栗原陵矢は142試合628打席で40本塁打、118打点、打率.271、OPS.922を記録しました。2024年の20本塁打、2025年の8本塁打から、今季は長打を大きく増やし、ホームラン王まで獲得。30歳になってまさかここまで本格化すると予想できた人は少ないのではないでしょうか。もはや日本を代表する長距離砲といっていいでしょう。今まで怪我が多く離脱も多かったところ、今年は打線を一年通して支えました。果たしてここからメジャーを目指すのかも気になります。75四球を選んだ点も見逃せません。
近藤健介は139試合601打席で打率.309、32本塁打、108打点、OPS.999でした。101四球が98三振を上回り、出塁と長打を高い水準で両立しています。2024年のOPS.960、昨年の.903に続き、今季も打撃力を示しました。NPBの選手の中で最高の打者を佐藤輝明と争う存在といっても良いかもしれません。もはやメジャーに行っていないことが不思議に思えてきます。
柳田悠岐も128試合495打席で打率.302、19本塁打、70打点、OPS.828と好成績を記録しました。昨年は怪我もあって78打席だっただけに、今季は比較的元気に過ごせたのではないでしょうか。38歳ですがまだまだ頑張れそうです。若手にとっては非常に大きな壁となっています。
周東佑京は550打席で打率.275、4本塁打、30盗塁、牧原大成は511打席で打率.300、5本塁打、11盗塁でした。共に安定した成績でレギュラーの座を譲ることはありませんでした。育成出身野手の象徴的な二人ですが、来年以降も活躍が続きそうです。しかしこのチームは投手も含めて本当にベテランが元気ですね。
2. 期待に対して成績が伸びなかった選手について
山川は一軍58試合212打席で11本塁打を放ったものの、打率.178、OPS.675でした。2024年の611打席、34本塁打、2025年の496打席、23本塁打から、出場量が大きく減っています。
二軍の試合に出ることが増え、152打席で12本塁打、32打点、OPS.876を記録し、なんとに西地区でホームラン王を獲得してしまいました。若手の時もイースタンでホームラン王を獲得し、その後一軍でもホームラン王を獲得しましたが、ベテランになってまた二軍のホームラン王を獲得するというのは非常に珍しいケースではないでしょうか。本人としては不本意かもしれませんが、二軍でも打てないよりはマシという考え方もできます。来年は36歳にもなりますし、正念場になりそうです。
野村勇は134打席で5本塁打、3盗塁、OPS.694でした。怪我もありますが、昨年の413打席、12本塁打、18盗塁からかなり出番を減らしてしまいました。二軍でも85打席で打率.231、2本塁打、OPS.704とそこまでパッとせず。ホークスはこういった一度地位を掴みかけるも続かない選手も多い印象を受けます。長打と足という持ち味を発揮するためにも、まず打撃で出場機会を増やしたい一年だったでしょう。
今宮健太は176打席で打率.239、2本塁打、OPS.603でした。2024年のOPS.704、2025年の.667から数字を落としています。年齢的に来年36歳ですし、このまま本格的に庄子と世代交代してしまうのか、来年の見どころになりそうです。
中村晃は一軍46打席で打率.136、0本塁打でした。昨年の431打席から大きく減り、今期限りで引退となりました。嶺井博希は今季一軍出場はなく、二軍153打席で打率.183、1本塁打、OPS.490でした。何かあった時に裏からチームを支える捕手という存在でしょうか。
3. 総括
2026年のベテラン野手は、40本塁打の栗原、32本塁打&OPS.999の近藤が中心になって打線を大きく支えました。柳田の出場量回復、周東と牧原の安打や足も加わり、非常に充実しています。若手や中堅も何人か今年頭角を現しましたが、まだまだベテランに頼っているチームであることは間違いないでしょう。
一方、山川、野村、今宮は前年までと比べて打撃や出場量に課題が残りました。来季巻き返すことができるのか注目です。
出典:NPB公式 2026年一軍、NPB公式 2026年二軍、NPB公式 2025年一軍、NPB公式 2025年二軍、NPB公式 2024年一軍、NPB公式 2024年二軍、NPB公式 選手一覧

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