今回はDeNAの中堅投手を見ていきます。対象は2027年4月1日時点で25〜29歳の19人。2026年の一、二軍成績を中心に、主力の貢献と来季への課題を整理します。石田裕太郎が投球回を消化し、レイノルズや浜地真澄が救援で失点を抑えたことが目を引きます。二軍でも好成績の投手がいますが、一軍との間に差が出た選手もいました。来季の投手陣を厚くするためにどうすべきか、好結果の継続と立て直しの両方を考えます。

1. 一軍で主軸となった選手について
石田裕太郎は一軍20試合で120回2/3、5勝8敗、防御率2.91。117奪三振に対して29四球を記録しました。前年の一軍90回2/3、防御率3.57と比べて格段に成長を見せ、チームに貢献しました。奪三振に対して四球が少ない点も、安定した投球につながる材料です。来季こそは規定投球回を達成し、DeNAの時期エースとなれるようもう一段レベルアップしたいところです。
ソフトバンクから移籍してきた尾形崇斗は一軍18試合で87回2/3、7勝3敗、防御率3.29。88奪三振に対して38四球を記録しました。ソフトバンク時代はリリーフでしたが先発に転向し、大幅に出番を増やしました。本人にとっても良いトレードだったのではないかと思います。
レイノルズは一軍62試合で62回1/3、4勝2敗、防御率1.59。82奪三振に対して25四球を記録し、17セーブ、30ホールドを挙げています。多くの登板で奪三振を重ね、終盤は抑えを任されました。被安打が少ないことも、失点を抑えた要因として見ておきたいです。四球はさらに減らす余地がありますが、非常に安定した存在だったといって良いでしょう。来期もこの成績を維持できれば、DeNAは上位の順位をキープしやすくなります。
浜地真澄は一軍33試合で32回2/3、1勝0敗、防御率1.10。22奪三振に対して6四球を記録しました。1セーブ、21ホールドを挙げており、頼れるリリーフとして活躍。シーズン途中まで育成契約で、阪神で活躍して時期もあったものの現役ドラフトで出された存在でしたが、見事に復活を果たしました。阪神にいたといえば27試合で28回1/3、2勝0敗、防御率2.22の岩田将貴もいます。今年中継ぎで苦しむこともあった阪神からすると、この二人を出したことを悔やんでいたかもしれません。阪神はリリーフの層が厚く、実力があっても戦力外になったり現役ドラフトに出されたりすることがありえる分、浜地や岩田のような選手が出てきたように思えます。他球団は今後そういった選手はマークした方が良さそうです。
中川虎大は一軍52試合で47回2/3、6勝6敗、防御率2.45。58奪三振に対して20四球を記録し、22ホールドを挙げています。多くの登板を担い、リリーフ陣を支えました。伊勢大夢は一軍52試合で47回2/3、防御率3.02、吉野光樹は一軍31試合で29回1/3、防御率2.76、坂本裕哉は一軍32試合で30回1/3、防御率3.26でした。安定した成績を誇る選手が多く、この世代のリリーフの層の分厚さを感じさせます。
2. 今後さらなる活躍が期待できそうな選手について
片山皓心は一軍8試合で44回1/3、3勝2敗、防御率2.64。45奪三振に対して22四球を記録しました。二軍では70回1/3、防御率2.05、69奪三振、16四球を記録し、そこでの実績が一軍でも通用した形となりました。28歳というオールドルーキーであり、結果を早く出さなければならない立場でしたが、ドラフト4位としては十分なはたらきを見せたのではないかと思います。一軍での四球が多いことが課題なくらいで、来期はフルシーズンでの活躍が期待されます。
松本凌人は二軍32試合で29回1/3、2勝0敗、防御率0.92。31奪三振に対して9四球を記録しました。一軍でも11回、防御率3.27、14奪三振、7四球と悪くなく、もっと出番があってもおかしくありませんでした。中継ぎの層の厚さに阻まれた面もあるでしょう。
3. 期待より成績が伸びなかった選手について
入江大生は一軍7試合で30回、0勝3敗、防御率6.90。31奪三振に対して15四球を記録しました。二軍では24回2/3、防御率2.92、26奪三振、7四球とそれなりに抑えましたが、一軍では被安打と被本塁打が増え、失点を抑えられませんでした。奪三振は投球回を上回っていますが、四球も多く、良い球を投げる力を安定した結果へつなげたいところです。
竹田祐は一軍8試合で37回、3勝4敗、防御率4.62。26奪三振に対して14四球を記録しました。二軍では63回1/3、防御率2.98、42奪三振、13四球と、入江と似た成績になっています。共にドラフト1位ですが2位指名以降の選手に遅れをとっている印象は否めません。
4. 総括
先発では石田と尾形が頑張りましたが、それ以上にレイノルズ、浜地らの救援での安定感、層の厚さが際立ちました。紹介できなかった若松や庄司、宮城など、二軍でも好成績を挙げている選手も多かったです。ドラフト2位以降の選手と他球団から移籍してきた選手の活躍が目立ちましたが、ドラフト1位の2人は来期こそ存在感を見せたいところでしょう。
※移籍情報:尾形崇斗(5/13 ソフトバンクより移籍)。移籍選手は当該球団所属分のみで、他球団との合算ではない。
出典:NPB公式 2026年一軍投手成績、NPB公式 2026年二軍投手成績、NPB公式 2025年一軍投手成績、NPB公式 2025年二軍投手成績、NPB公式 2024年一軍投手成績、NPB公式 2024年二軍投手成績、DeNA選手一覧


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