上林誠知、宗佑磨、星知弥が目玉 2026FA取得Cランク選手一覧

FA

今年のFA取得選手についてランク別にまとめていきます。最後はCランクの選手についてです。

Cランクに分類されるのは、旧所属球団での年俸順位が11位以下の選手です。AランクやBランクの選手を獲得する場合、移籍先球団は旧球団に対して高額な金銭補償やプロテクト枠(28人)外の選手を譲渡する「人的補償」を支払うリスクを伴います。しかし、Cランク選手の獲得にあたっては金銭補償も人的補償も一切発生しません(補償不要)。そのため、他球団にとっては補償リスクのリスクを負うことなく、ピンポイントで補強を行える絶好のターゲットとなります

2026年シーズンに国内FA権を新規取得したCランク選手の中には、タイトル獲得経験者やレギュラー経験者、救援陣の要など実力派が多数揃っています。本稿では、2026年に国内FA権を取得したCランクの主要11選手を取り上げ、近年の成績分析とFA宣言時の市場需要を徹底分析します。

1. 増田 大輝(読売ジャイアンツ)

  • 基本情報・経歴: 徳島インディゴソックスから2015年育成ドラフト1位で入団した33歳の内野手(右投右打)です。
  • 成績分析: 2024年は40試合で打率.200・4盗塁、2025年は53試合で打率.136・3盗塁、2026年は34試合で打率.250を記録しています。通算423試合で打率.208、70盗塁をマークしています。
  • 市場需要: 通算70盗塁を誇る俊足と内野全般をこなす守備固めとしての安定感は折り紙付きです。人的・金銭補償なしで足のスペシャリストや守備要員を確保できるため、ベンチの層を厚くしたい球団にとって貴重な存在になりえます。ただ33歳という年齢がネックで、あえて獲得までしようと思う球団が現れるかは微妙なところです。

2. 木浪 聖也(阪神タイガース)

  • 基本情報・経歴: ホンダから2018年ドラフト3位で入団した32歳の内野手(右投左打)です。
  • 成績分析: 阪神がリーグ優勝・日本一を果たした2023年に127試合で打率.267・41打点をマーク。2024年は116試合で打率.214・35打点、2025年は72試合で打率.193、2026年は54試合で打率.221・15打点を記録しています。通算707試合で打率.238、12本塁打、184打点です。
  • 市場需要: ゴールデングラブ賞の受賞経験もある強固なショート守備と大舞台での勝負強さが魅力です。補償不要なCランクで実績ある正遊撃手経験者ということで、二遊間の強化、特にベテランの力を欲している球団からはオファーが来るかもしれません。

3. 熊谷 敬宥(阪神タイガース)

  • 基本情報・経歴: 立教大から2017年ドラフト3位で入団した30歳の内野手(右投右打)です。
  • 成績分析: 2024年は32試合に出場。2025年は85試合で打率.224・1本塁打・18打点・6盗塁、2026年は72試合で打率.222・13打点・5盗塁を記録。通算408試合で打率.216、35盗塁です。
  • 市場需要: 二塁・三塁・遊撃に加えて外野もこなせる高い守備汎用性と高い走塁技術を備えています。試合終盤の切り札やバックアップとして1人いるだけで作戦の幅が広がるため、Cランクで獲得できるスーパーサブとして需要が見込まれます。

4. 加藤 匠馬(中日ドラゴンズ)

  • 基本情報・経歴: 青山学院大から2014年ドラフト5位で入団した34歳の捕手(右投右打)です。
  • 成績分析: 2024年は86試合で打率.171、2025年は47試合で打率.234・1本塁打、2026年は33試合で打率.138を記録。通算383試合で打率.176、3本塁打です。
  • 市場需要: 球界トップクラスの強肩「加藤バズーカ」による圧倒的な盗塁阻止力とリード面で評価されています。捕手陣の守備力を強化したいチームや第2・第3捕手を求める球団にとって、補償不要のCランクで強肩捕手を補強できる点は魅力的です。

5. 山本 泰寛(中日ドラゴンズ)

  • 基本情報・経歴: 慶応大から2015年ドラフト5位で入団した32歳の内野手(右投右打)です。巨人、阪神を経て中日に在籍し、2026年に国内FA権を取得しました。
  • 成績分析: 2024年は79試合で打率.250、2025年は112試合で打率.242・4本塁打・23打点、2026年は33試合で打率.174・1本塁打を記録。通算565試合で打率.235、11本塁打、76打点です。
  • 市場需要: 内野全ポジションを高度にこなす守備職人であり、ベンチでの声出しや若手の指導力にも長けています。補償なしのCランクで内野の層を厚くしたい球団には需要がありそうですが、年齢と今年かなり出番を減らしてしまったことがネックになりそうです。

6. 上林 誠知(中日ドラゴンズ)

  • 基本情報・経歴: 仙台育英高から2013年ドラフト4位で入団した31歳の外野手(右投左打)です。ソフトバンクから中日に移籍し、2026に国内FA権を取得しました。
  • 成績分析: ソフトバンク時代の2018年に全143試合出場・22本塁打・13盗塁を記録。そこから戦力外通告も受けましたが、中日移籍後の2025年には134試合で打率.270、17本塁打、52打点、27盗塁と素晴らしい復活を遂げました。2026年は23試合で打率.233・2本塁打。通算805試合で打率.246、77本塁打、262打点、77盗塁を誇ります。
  • 市場需要: 走攻守揃ったポテンシャルと強肩を備え、クリーンアップや上位打線を任せられる長打力・機動力が最大の強みです。今年は怪我での離脱もあり、成績を大きく落としているのがどう見られるかがポイントになりますが、Cランクなら・・・と考える球団は出てきそうです。

7. 星 知弥(東京ヤクルトスワローズ)

  • 基本情報・経歴: 明治大から2016年ドラフト2位で入団した32歳の投手(右投右打)です。
  • 成績分析: 2024年は36登板で防御率3.62。2025年は44登板で17セーブ・18ホールドポイント(17ホールド)・防御率1.67と素晴らしい成績を記録。2026年も46登板で29ホールドポイント(28ホールド)・防御率2.93と安定感をキープ。通算293登板で12勝20敗20セーブ、86ホールドポイント、防御率4.09となっています。
  • 市場需要: 150km/h超の直球を軸に、クローザーやセットアッパーとして一軍で結果を残しています。中継ぎ陣の再構築・強化を図りたい球団にとって、この実績でCランクの選手となると欲しくなるはず。年齢がややネックではあります。

8. 宮本 丈(東京ヤクルトスワローズ)

  • 基本情報・経歴: 奈良学園大から2017年ドラフト6位で入団した31歳の内野手(右投左打)です。
  • 成績分析: 2024年は60試合で打率.259、2025年は80試合で打率.258、2026年は49試合で打率.292・1本塁打・8打点を記録。通算528試合で打率.254、出塁率.341をマークしています。
  • 市場需要: 優れた選球眼(通算出塁率.341)と勝負強い打撃が魅力で、代打の切り札かつ内野(二塁・三塁・一塁等)を守れる点もユーティリティさも武器です。そこまで層が厚くないヤクルトでレギュラーを張ったことが無いというのがネックになりそうですが、今年の成績であればもう少し出場機会を与えられてもおかしくはなく、Cランクということを含めて評価してくれる球団がいるかもしれません。

9. 宗 佑磨(オリックス・バファローズ)

  • 基本情報・経歴: 横浜隼人高から2014年ドラフト2位で入団した30歳の内野手(右投左打)です。
  • 成績分析: オリックスのリーグ3連覇を支えた正三塁手。2024年は97試合で打率.235、2025年は98試合で打率.235・6本塁打・28打点、2026年は127試合で打率.242・14本塁打・63打点(長打率.389、出塁率.335)を記録。通算926試合で打率.249、45本塁打、265打点、5年連続一軍登録フル(145日)を維持しています。
  • 市場需要: ゴールデングラブ賞・ベストナインを獲得した実績を誇る三塁守備は球界最高峰レベルです。2026年に14本塁打63打点とパンチ力を取り戻しており、30歳という脂の乗った年齢でCランク(補償不要)で獲得できる三塁手として、内野の要を補強したい球団からの需要は極めて絶大です。

10. 加治屋 蓮(東北楽天ゴールデンイーグルス)

  • 基本情報・経歴: JR九州から2013年ドラフト1位で入団した34歳の投手(右投右打)です。ソフトバンク、阪神を経て楽天に所属し、2026年に国内FA権を取得しました。
  • 成績分析: 阪神時代の2023年に51登板・17ホールドポイント(防御率2.56)で日本一に貢献。楽天に移籍した2025年は54登板・20ホールドポイント(防御率3.50)、2026年は43登板で18ホールドポイント(防御率2.90)を記録。通算319登板で111ホールドポイント、防御率3.76を誇ります。
  • 市場需要: 3球団で50試合以上登板を達成してきたタフさと経験豊富なピッチングが強みですが、年齢を考えると厳しい面があります。2度戦力外を受けながら移籍先では活躍するという不死鳥ぶりは若手の手本になりそうではあります。(というより、ソフトバンクも阪神も見切りが早すぎたのでは?)

11. 太田 光(東北楽天ゴールデンイーグルス)

  • 基本情報・経歴: 大阪商業大から2018年ドラフト2位で入団した29歳の捕手(右投右打)です。
  • 成績分析: 2021年(107試合)、2023年(104試合)、2025年(111試合)と複数年で100試合以上に出場。2024年は94試合で打率.196、2025年は111試合で打率.176、2026年は92試合で打率.203・3本塁打・14打点を記録。通算701試合で打率.202、19本塁打、126打点です。
  • 市場需要: 通算700試合出場の豊富なキャッチャー経験と高い守備力・リード力で投手陣を牽引します。29歳という若さもあり、Cランクで正捕手・併用捕手を獲得したい球団が出てきてもおかしくはないです。ただバッティング面に期待しづらいのはネックです。

まとめ:2026年CランクFA市場の展望

2026年のCランクFA市場は、補償リスク(人的補償・金銭補償)が発生しないという制度上の大きなメリットに加え、各球団のレギュラーや勝ちパターン、ベンチの要を担う実力者が勢揃いしています。

特に、2025年に17本塁打27盗塁を記録した上林誠知ゴールデングラブ賞受賞者で2026年14本塁打63打点の宗佑磨ヤクルトの救援陣を支える星知弥の3人は人気が高そうです。その他はバックアップ的な選手が多く、Cランクということを加味して手を挙げる球団もいなくはないでしょうが、選手自身も宣言するのはかなり勇気がいるでしょう。

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