2026年の西武若手投手陣は、篠原響、豆田泰志、岩城颯空が一軍の救援陣を支え、先発候補も二軍で実績を積んだ一年でした。本記事では2027年4月1日時点で24歳以下の投手を対象に、2026年の一、二軍成績から主力、今後期待したい選手、さらに活躍が必要な選手を整理します。
<2026年西武若手投手成績一覧>

1.一軍で主軸となった選手について
まず大きな存在感を示したのが、高卒2年目の篠原響です。2024年ドラフト5位、福井工大福井高出身の右腕は46試合に登板し、3勝3敗1セーブ31ホールド、防御率2.22という素晴らしい安定感を発揮しました。44回3分の2で50奪三振を記録し、打者から三振を奪ってアウトを取れる強みを一軍で発揮しました。前年は二軍で防御率2.20だった一方、一軍では2試合のみ。今年は一軍の重要な戦力へと一気に立場を変えています。19四球は改善の余地がありますが、基準日時点20歳でこれだけの役割を担ったことは、西武の今後を考えても大きな収穫です。
豆田泰志も32試合、41回3分の2で防御率1.51と安定しました。3勝0敗2セーブ4ホールドに加え、40奪三振、被本塁打1本。2024年の一軍防御率6.32、2025年の3試合から、ようやく一軍でまとまった登板数と好成績がそろいました。二軍でも11回3分の1で3安打2四球、防御率0.79と好内容。育成4位から入ったプロ6年目の右腕が、一軍で計算できる投手として存在感を増した一年です。
中央大から2025年ドラフト2位で入団した左腕の岩城颯空は、1年目からいきなり抑えに抜擢され、31試合で18セーブを挙げました。30回3分の2で31奪三振と、三振を取る力を示したことも評価できます。ただ、最終的には防御率3.52、15四球、7被本塁打という数字には課題も残りました。新人で18セーブの実績は十分な収穫ですが、来季は失点を減らして信頼を固められるかに注目です。
2. 今後期待したい選手について
先発候補で最も楽しみなのは、二軍で18試合、104回3分の1を投げた杉山遙希です。11勝5敗、防御率2.24、79奪三振、27四球。2025年の二軍75回、防御率4.44から、投球回を増やしながら失点も減らしていて、着実に成長している姿を見せています。一軍は今年も1試合ながら、5回1自責点。来年こそは一軍に定着しててもおかしくないところまで来ています。
菅井信也は一軍10試合、53回で2勝3敗、防御率2.72。前年の5勝から勝ち星は減っても、防御率3.58から改善し、四球も29から16へ減らしています。一方で奪三振は47から32に減少。投球回が大きく変わらない中で、四球を抑える良さと三振を取る力をどう両立するかが次の課題です。二軍でも35回、防御率1.54と安定しており、来季は一軍で任される投球回を増やしてほしいところです。
星槎道都大から2024年育成4位で入団した佐藤爽も、一軍10試合で48回、防御率3.56と実績を残しました。二軍では60回3分の1で7勝0敗、防御率1.79、11四球。四球を抑えて試合を作れた点は魅力です。一軍では6被本塁打を許しており、長打を減らせれば成績をもう一段引き上げられそうです。
ほかでは、冨士大和が二軍91回3分の2で90奪三振を記録しました。防御率4.12には改善の余地があるものの、高卒2年目でこれだけ投げて三振も取れた点は楽しみです。成田晴風は二軍30試合、防御率2.15ですが、29回3分の1で20四球。堀越啓太も二軍17回で防御率2.12ながら15四球と、防御率の裏で制球面に課題があります。
3. 期待より成績が伸びなかった選手
羽田慎之介は一軍8試合、8回3分の1で防御率7.56、二軍でも10回で防御率9.90と苦しい数字でした。一軍で10四球2死球、二軍で10四球5死球と、両方で走者を出し過ぎています。2025年は一軍24試合、防御率2.95だっただけに、今年は登板数、内容とも後退しました。一軍では10奪三振も取れており、まず四死球を減らして持ち味を生かせる状態に戻したいところです。
山田陽翔は一軍防御率2.38と悪くありませんが、前年の49試合から11試合へ大きく減りました。来年こそはフル稼働を期待したいところです。
黒田将矢は29試合に登板し、前年より出番を増やした点は前進です。ただ24回3分の1で12四球、防御率4.07と、安定した役割をつかむにはもう一段の改善が必要でしょう。狩生聖真も二軍21回3分の2で防御率7.06。まだ高卒2年目ですが、34安打14四球と走者を多く出しており、まず二軍で着実にアウトを重ねられるようになってほしい投手です。
4. 総括
2026年は篠原、豆田、岩城が一軍救援陣の戦力になり、杉山が二軍で100回を超える投球回を積み上げました。菅井、佐藤爽も一軍で一定の内容を示しており、若手の候補は充実しています。
またソフトバンクの陰に隠れていますが、野手も含めて西武もなかなか育成から這い上がってくる選手が多いように感じます。この育成力は継続していきたいところです。
出典:NPB公式 2026年一軍投手成績、NPB公式 2026年二軍投手成績、NPB公式 2025年一軍投手成績、NPB公式 2025年二軍投手成績、NPB公式 2024年一軍投手成績、NPB公式 2024年二軍投手成績、NPB西武選手一覧


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