今回は北海道日本ハムファイターズのベテラン投手を見ていきます。対象は2027年4月1日時点で30歳以上の15人です。2026年は加藤貴之が115回を投げて12勝を挙げ、島本浩也も救援で結果を残しました。一方で前年までの実績と比べて成績を落とした投手もいます。一、二軍の数字を照らし合わせ、主力の貢献と再浮上への課題を整理します。
<2026年日本ハムベテラン投手成績一覧>

1. 一軍で主力となった選手について
加藤貴之は20試合115回で12勝3敗、防御率2.90でした。13四球、0死球と、打者へ余計な出塁を与えにくい点が強みです。昨年も119回で13四球を記録しており、この制球の安定感は継続しています。奪三振は59と投球回に対して多くありませんが、三振の数だけでなく四球を抑える力も、年間を任せられる理由になっているのでしょう。
2024年は166回2/3、防御率2.70、2025年は119回、防御率3.40でした。今季は昨年より投球回が少し減ったものの、防御率は改善しています。12勝という結果だけでなく、走者を出しにくい投球を続けた点を評価したいです。来季もこの内容を維持し、投げる量をどこまで確保できるかが注目点になります。
島本浩也は46試合38回で22ホールド、2セーブ、防御率2.61を記録しました。救援で多くの登板を担い、接戦での起用を数字として積み重ねています。23奪三振に対して15四球があり、さらに安定感を増すには四球を減らしたいところですが、今季の救援陣を支えた一人でしょう。過去年の比較は日本ハム所属分に限り、移籍前の実績と混同しないようにします。
山﨑福也は先発およびロングリリーフとして17試合(60回3分の2)に登板し、5勝1敗、防御率2.67という安定した数字を残しました。60イニングあまりで四球18と制球が安定しており、二軍でも8試合で36イニングを投げて防御率2.00、32奪三振と圧巻の格の違いを見せました。山崎もまたもっとイニングを消化する働きを見せたかったところです。
2. 今後さらなる活躍が期待できそうな選手について
生田目翼は二軍12回1/3で自責点0、12奪三振、1四球とよい内容を残しました。一軍は14回で防御率4.50でしたが、3四球にとどめています。昨年の一軍27回1/3、防御率2.30と比べると働きは小さくなったものの、二軍で示した制球を土台に再び出番を増やしてほしいところです。ただし防御率0.00の二軍成績も回数は限られており、そのまま年間の安定感を保証できるわけではないです
宮内春輝は二軍19回1/3で26奪三振、4四球、防御率1.86でした。三振を取りながら四球を抑えた点に期待が持てます。一軍成績は掲載されていませんが、二軍での内容は次の機会へつながる材料でしょう。福田俊も二軍42回で47奪三振、防御率2.57を記録しました。19四球と3死球は改善したいものの、まとまった回数で経験を積んでいます。
宮西尚生は二軍19回2/3で防御率0.92でした。一軍は7回2/3で防御率4.70と出番が少なく、昨年の19回2/3、12ホールドから役割が小さくなりました。二軍で結果を残した点を評価しつつ、一軍での5四球を減らせるかも見たいです。杉浦稔大は二軍6回で無失点でしたが、回数が少ないため、これだけで復調を断定することはできません。
玉井大翔は一軍9回2/3で防御率2.79、1四球でした。失点と四球を抑えた一方、昨年の32回、17ホールドから登板量は減っています。二軍では26回1/3で28奪三振、防御率3.08。今季の一軍成績のよさをより多くの登板で続けられるかが、再び役割を広げるためのポイントになりそうです。
3. 期待に対して成績が伸びなかった選手について
有原航平は17試合103回1/3で7勝9敗、防御率4.44でした。この世代で加藤に次ぐ投球回を担った価値はありますが、失点を抑える内容には改善の余地があります。24四球、5死球、67奪三振という数字も合わせて見て、来季はより安定した登板を増やしてほしいところです。
田中正義は40試合38回で18ホールドを記録した一方、防御率4.26でした。昨年の防御率1.32、2024年の2.17から失点を抑える数字が下がっています。今季は10四球に対して37奪三振で、三振を取る力は見せました。成績表だけでは失点が増えた細かな原因までは特定できませんが、来季はこの奪三振を安定した結果へつなげたいです。
齋藤友貴哉は一軍14回2/3で10四球、防御率9.20でした。昨年の46回2/3、防御率1.35から大きく数字を落としています。二軍26回では7四球、26奪三振、防御率2.77でしたが、何より一軍で四球を減らすことが課題になるでしょう。池田隆英は一軍7回2/3で防御率8.22、二軍26回2/3でも6.08と、両方で失点を抑え切れませんでした。
上原健太は42試合38回で11ホールド、防御率4.03でした。登板数は昨年の27から増えた一方、防御率1.11からは上がっています。起用に応えた量と、内容の変化を分けて見たい一年です。福谷浩司は一軍12回2/3で防御率4.26、二軍15回2/3で4.02。少ない四球を保ちながら、安定してアウトを重ねる登板を増やしたいところです。
4. 総括
2026年のベテラン投手は、加藤の制球と115回の働き、島本の救援での貢献が主な収穫でした。山﨑も投げた回では失点を抑えています。一方で、前年まで好成績を残した救援投手の数字が落ち、世代全体として安定していたとは言い切れない一年でした。
来季は実績のある投手の立て直しに期待したいところです。
出典:NPB公式 2026年一軍投手成績、NPB公式 2026年二軍投手成績、NPB公式 2025年一軍投手成績、NPB公式 2025年二軍投手成績、NPB公式 2024年一軍投手成績、NPB公式 2024年二軍投手成績、NPB日本ハム選手一覧


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