今回は北海道日本ハムファイターズのベテラン野手を見ていきます。対象は2027年4月1日時点で30歳以上の8人です。2026年はレイエスが年間を通して打線を支えた一方、ほかの選手は一軍での打席が限られました。主力の貢献と、二軍で好成績を残しながら一軍で伸び切らなかった選手を分けて整理します。年齢は区分の基準であり、年齢だけを不振の原因として扱うものではありません。

1. 一軍で主力となった選手について
この世代の中心はレイエスでしょう。128試合531打席で149安打、32本塁打、82打点、打率.313、OPS.946を記録と、申し分ない記録を残して首位打者にも輝きました。2025年と同じ531打席、32本塁打でありながら、安打は132から149へ増加。打率も.277から上がり、長打だけに頼らず打線を引っ張った一年でした。49四球も選んでおり、相手にとって簡単に勝負できない打者だったことが数字からも感じられます。さらに三振は昨年の129から100へ減りました。同じ打席数で三振を減らし、安打を増やした点は非常に評価されるポイントです。入団年である2024年も25本塁打、OPS.912を記録しており、複数年にわたって高い打撃力を示している稀有な存在です。メジャーや他球団に引き抜かれる心配も出てきそうですが、本人は残留を希望しているようなので、新庄監督としても非常にありがたいことでしょう。
ほかの7人は一軍100打席未満であり、30代の日本人打者で主軸を務めた選手はいなかったことになります。日本ハムの若手を重視する方針が続いていることがよく分かります。
2. 今後さらなる活躍が期待できそうな選手について
限られた機会で長打を示したのは今川優馬です。一軍17試合50打席で4本塁打、9打点、OPS.843を記録しました。打率は.227ですが、10安打のうち4本が本塁打という内容に魅力があります。昨年は57打席で2本塁打、OPS.713だったため、近い打席数で長打を増やしました。50打席の数字を年間へ単純に延ばすことはできませんが、起用の選択肢として期待したくなる成績です。
二軍でも184打席で打率.290、6本塁打、OPS.817を残しています。一軍だけの少数打席に好成績が偏ったわけではなく、二軍でも打撃を示した点は好材料でしょう。一方で二軍の四球は10個。一軍でより多く打席に立つことを考えるなら、長打に加えて出塁の安定感を増やせるかも見ていきたいです。
ただ年齢を考えても、トレードなどで違う球団に移った方がチャンスがあるように思います。一軍で数字を残しているというのは非常に大きく、貴重な右の外野というのも魅力です。外野手を固定できない球団は割とあるので、その辺り手を挙げて可能性は十分あるはずです。
3. 期待に対して成績が伸びなかった選手について
上川畑大悟は56打席で打率.220、OPS.544でした。昨年の一軍打率.167からは改善しましたが、2022~2024年には300打席以上立っていたことを考えると、戻ってきたとは言い難いです。二軍1では46打席で打率.319、OPS.823を記録しており、18四球に対して14三振という内容もよく、打席の中で簡単にアウトにならない力が表れています。
この選手も今川と同じく、他所に活路を見出した方が良いかもしれません。二遊間を守れることから需要もありそうです。
西川遥輝は一軍77打席で13四球、2死球を記録しました。打率.194でもOPS.673を残したのは、四球による出塁が支えになっています。二軍でも135打席で22四球を選びました。一方で打率.218、37三振という課題もあり、四球を選ぶ強みを保ちながら、安打を増やしたかったところです。
そこまで大きな期待で日本ハムに戻ってきたわけではなさそうですが、この成績が球団にどう見られるのかは分からないです。ひょっとしたら数字以外での貢献をみせているのかもしれません。
淺間大基は一軍53打席で打率.163、2本塁打、OPS.533でした。昨年のOPS.564に続いて、一軍では打撃を十分に発揮できなかった形です。二軍162打席では打率.356、5本塁打、OPS1.059と好成績を残していて、この選手もトレードや現役ドラフトに活路を見出した方が良いかもしれない選手の一人に入りそうです。ベテランとはいえまだ31歳なので十分若いですし。
マルティネスは一軍41打席で5安打、2本塁打、OPS.549。2024年の459打席、13本塁打、OPS.740から見ると、近年は一軍での出場量が大きく減っています。二軍では105打席で打率.402、7本塁打、OPS1.302、22四球に15三振と完全に卒業レベルでしたが、ちょっと厳しい状況になっています。
清水優心は一軍37打席で打率.125、1本塁打、OPS.472。二軍でも99打席で打率.225、OPS.654でした。14四球を選んだ点はあるものの、打撃で一軍起用を後押しするには安打と長打を増やしたいところです。進藤、田宮が定着してしまったこともあり、この選手もまたトレード・現役ドラフト候補になりそうです。
中島卓也は今季限りでの引退を発表しました。今期の成績的にも、やり切った感があったのかもしれません。
4. 総括
2026年のベテラン野手は、レイエスの32本塁打とOPS.946が際立ちました。同じ打席数で前年より安打を増やし、三振を減らした点は、打線の中心として大きな収穫です。このような伸び方を中堅のスラッガータイプの日本人選手でも見たいところですし、来季見られる可能性は十分あります。
その他選手については来年いきなり日本ハムの主力になっていることはなかなかイメージしづらいところです。ともあれバッターは30歳から本格化するケースもありますし、日本ハム内の雰囲気を覆して欲しいところです。
出典:NPB公式 2026年一軍、NPB公式 2026年二軍、NPB公式 2025年一軍、NPB公式 2025年二軍、NPB公式 2024年一軍、NPB公式 2024年二軍、NPB公式 選手一覧


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